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〜「人権」行政分科会報告〜 | ||
10月30日 大阪グリーン会館会議室 | ||
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【レポート】 |
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ジャーナリスト 一ノ宮美成氏より 「牛肉偽装事件―『同和』食肉の実態に迫る」と題して報告。 (一ノ宮氏の報告の概要) 国のBSE対策をめぐり、輸入肉を国産牛肉と偽るなどして、焼却し、補助金を申請。04年4月、大阪府警が「ハンナン」グループの総師・浅田満ら26人を詐欺、補助金不正受給、証拠隠滅などノン舞いようで逮捕・起訴した。 助成金不正受給は、50億4千万円、ハンナングループ全体で国事業全体の約4分の1を占める。偽装牛肉事件では、雪印、日本ハムが摘発されたが、業界のドンである浅田満にはメスが入らなかった。その背景には同和タブーがあった。しかし、01年3月末の同和特別法期限切れにともない、発売された「同和利権の真相」(宝島社)シリーズ、溝口敦氏の「食肉王・浅田満」(講談社)が大ベストセラーになるなど、解放同盟批判、浅田批判の世論ができてきた。 大阪では主要公共事業の8割は、浅田関係の業者が受注するなど、土建業者の間でも不満が鬱積していた。そうした世論の高まりを背景に警察が捜査に着手した。 地方政治も支配下に置く浅田は、大阪府や羽曳野市に絶対的な影響力をもち、公金を自らの事業に湯水のように引き出し、ファミリー企業が公共事業を独占。 未解明事件と今後の捜査の行方として、本当に肉は焼却されたのか。焼かれたはずの肉が出回っているナゾ。捜査は、浅田逮捕で止まっているが、秋にも捜査が再開されるといわれている。 |
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永井きみ子八尾市議より 「指定管理者制度で延命謀る部落解放同盟」の報告。 (永井氏の報告の概要) 八尾市の指定管理者制度適用第1号施設は、八尾市立障害者総合福祉センター・八尾市立ディサービスセンターに、運営事業費1億8千万円で社会福祉法人「虹のかけはし」を指定した。議会の審議もなしに一方的に指定したのは「虹のかけはし」という法人が、解放同盟と密接な関係にあったからである。 同和特別法失効後も一般行政で特別扱いをする八尾市の実態が次々とあきらにされた。 大阪市でも、人権地域協議会に改名した地区協議会を人権文化センター(解放会館)の指定管理者にするなど、解放同盟の延命と利権に手を貸している状況が報告された。 さらに「部落解放・人権集会」には、大阪府63名、大阪市96名(経費・一人当たり23300円)も派遣する癒着が続いている。 |
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報告をうけた討論の中では、「民権連」の参加者から、一般予算の中に潜り込まされた「同和」関係予算の実態が不明なので、手に入りやすい議員を中心に分析し、その結果を「民権連」に教えて欲しい主旨の意見がありましたが、市議、その他の参加者から「そういうことはまず自らがやるべきではないのか」と意見が出されました。 今後、何をどのように研究していくかについては、今回の討論を通して参加者と共に考えていく予定でしたが、そこまで議論が行きつきませんでした。いずれにしても、民主的地方行政をすすめるためにも避けられない課題であることは確認され、中規模な分科会にして、「人権・福祉を考える集会」等にしてはとの意見も出ましたので、今後の分科会のもちかたについても検討することになりました。 |
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以上 | ||
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-2004.12.13- | ||