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機関紙-自治体のなかま-

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閉会あいさつ [2005.8.29]


自立をめざす都市自治体フォーラム


- 分権と協働によるまちづくりを考える -

開会あいさつ

閉会あいさつ  森 裕之 立命館大学助教授
 みなさん、長い間フォーラムにご参加いただきましてありがとうござました。このフォーラムへの思いを少し述べさせて頂きます。

 先程来、お話がありましたけども、この間、小さな町や村が集まって、合併せずに自律して伝統、文化をどうして残していくかというフォーラムを5回やってまいりました。その間、500名、600名という規模で、市町村の関係者方が集まって来られ、厳しい財政の中でどうやってイキイキとしたまちづくりをしていくか、ということを真剣に語る取り組みを行ってきました。われわれもそういった取り組みをしてきまして、はたと大阪をみますと、財政は苦しい。実は大阪の財政の苦しさというのは全国でも際だっておりましてたいへん苦しい。そういった中で、小さな町や村が真剣に話し合っているような場が大阪にはないことに気づきました。これは非常に問題がある。

その一方にあるのは行政に対する市民の大きな不満です。そしてそうする中で出てくる話は、「行政をどんどん削っていけ」、「公務員の給料は高い」、「ムダなことばっかりやっている」、まさにわれわれの生活を支えている行政自体を否定するような動きだったと思います。しかし、私はそうは思っていない。行政というものは市民から遠いことが問題であり、それをもう一度市民の手に取り戻したい。そのために財政も含めた自立、財政の負担を下げ、住民が協力して、持続可能なそれぞれにイキイキした地域、活発な活動を楽しくできる。そういうまちづくりをそれぞれの自治体ができればほんとうの意味での財政の再建を含めた自立があると思います。そういう意味からきょうは地域内分権・地域間協働というテーマを設定し、「自立をめざす都市自治体フォーラム」を開催いたしました。

今後は、こういった動きを全国の都市自治体とも連携するなかで広げていきたいという思いをもっております。きょうはその第一歩であり、これから必要になってくる都市自治体がムダなモノをなくし、できるだけ財政負担を軽くしながら、その一方でイキイキした地域づくりをしていけるような方向性の模索を今後とも進めていくことをわれわれ一同考えております。今後ともよろしくお願いしまして、きょうのフォーラムを閉会します。どうもありがとうござました。

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-2005.5.14.-
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