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機関紙-自治体のなかま-

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雇い止め阻止!“誇りと怒り”の大運動 「誇りと怒り」の対話リーフレット集計結果 [2011.5.9]

2011年4月 大阪自治労連

大阪自治労連
雇い止め阻止!“誇りと怒り”の大運動
「誇りと怒り」の対話リーフレット集計結果


>> “誇りと怒り”のアンケート集計報告(2011年4月末現在)、アンケート結果(グラフ表示)
>> 自由記入欄より抜粋
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“誇りと怒り”のアンケート集約 報告(2011年4月末現在)

2011年4月

自治労連は、誇りと怒りの大運動として、総務省宛署名やリーフレットによる対話を各地で積極的に展開し、正規・非正規の仲間が、非正規の組合員や組合に入っていない仲間に、「仕事を通じて、是非あなたの誇りと怒り」を教えて下さいと呼びかけ、組合にも加入してもらう運動を全国各地で広げています。
大阪自治労連としても、10秋闘より各単組で対話がすすめられています。“誇りと怒り”のアンケートにより、非正規の組合員、組合に入っていない非正規の仲間の声が20自治体より1481人分の声が集まっています。

「Q1.現在の職場で何年働いていますか?」では、自治体の非正規職員の任用は半年・1年・3年などの有期雇用でありながら、「3年以上」とすると57%が継続して仕事に従事しており、制度と実態が明らかに矛盾していることがわかります。


「Q3.働く上での不安を感じることは?」については、46%とアンケートに答えた半数近くの職員が「雇い止め」について不安を抱えながら働き続けていることがわかりました。そして、「収入の伸び悩み」についてが16%と2番目に多く、働きつづけながらも経験年数による賃金の加算がなく、人生設計に見合った賃金となっていないことに不安を感じており、安心して働き続けられる状況でないことが改めてわかる結果となりました。また、不安に感じることについて1つを選ぶ様式になっているのにも関わらず、欄外へ複数回答している職員もおり、様々な不安を抱えながら働いている実態が寄せられています。

「Q5.あなたの仕事は、住民生活にとって継続的に必要な仕事だと思いますか?」について、84%の圧倒的多数の非正規職員が「思う」と答えています。日々の仕事の中で、継続的に住民と関わり信頼関係を構築し、経験を積み重ね専門性を高めることが、自治体職員として求められていると実感している声が、自由記入欄にも多く寄せられています。この中には、「Q4.雇用期間は決まっていますか?」の自由記入欄で、「仕方がない」「納得している」と回答している非正規職員も入っています。「専門性と経験が必要な職種だと思う。」や「保育士いう仕事はますます必要とされる。」など、「有期雇用」の雇用形態には納得しつつも、自身が担っている職務・業務の中身は「住民生活にとって継続的に必要」であるという制度と実態の矛盾がここでも表れています。

「Q6.住民サービスを担っていると感じる時、仕事上のやりがいや喜び、仕事をしていてよかったと思ったことなどを教えてください」についても、真面目に働き続けているからこそ得られた、住民からの感謝の言葉や、子ども達の成長などが“やりがい”や“喜び”さらには、自らが住民サービスを担っていることへの“誇り”となっていることが寄せられた声から読み取ることができます。

一方で、「Q7.劣悪な労働条件や雇い止め(解雇)について、言いたいことを自由にご記入ください」では、労働者・生活者としての切実な要求が寄せられており、仕事の“やりがい”や“喜び”そして“誇り”を奪う、不安定な雇用と均等待遇とはほど遠い労働条件への不満が自治体当局への“怒りの声”として寄せられています。この不安や不満は、労働組合に対して、「Q8.労働組合についてどう思うかお答えください」で、「必要」が1,094、「役に立つ」が566、「加入したい」が27、と、圧倒的な労働組合への“期待”として寄せられています。

 私たち自治労連は今回の対話アンケートで寄せられた声の一つひとつを受け止め、実態を可視化し、均等待遇の実現と、雇い止めを阻止する運動を共にすすめるために、一人でも多くの仲間を労働組合に迎え入れる取り組みが必要です。また、今回集めることができた声は、ごく一部であり、労働者としての“当たり前の願い”を声に出せず、独りで悩み、不安を抱えている仲間、あきらめてしまっている仲間が、職場や地域にいることを再確認し、対話をひろげなければなりません。労働組合運動の原点である“要求”を集め、労働組合運動の原動力である“数の力”を拡大するために、全力をあげましょう。


『誇りと怒りのアンケート』自由記入欄より抜粋

Q4.期限があることについてどう思うのかご記入ください。(記入538)

  • 不安なだけ。経験して人間関係を作っていくことは、大事なのにおかしい。
  • 非常に不安で仕方がなく、眠れなくなるときがある。鬱になりそうになるほど。
  • 真面目に仕事をやっているが、1年ごとなので不安です。
  • 保育園では、1年を通じて、はじめて仕事が一通り覚えられる仕事なので、覚えたと同時に辞めさせられたら、仕事に意欲がわかなくなる。
  • 突然雇い止めになると、生活ができなくなるので困ります。次年度も継続して仕事があるのかどうかは12月迄に知らせて欲しい。
  • 14年ほどずっと同じ職をしているにもかかわらず、正規にしないための雇用期間をつくられているとしか考えられない。
  • 本市において、恒常業務で資格を有して従事しているのは、非常勤雇用の私たちだけです。誰にでもできる仕事でないことを期限なしに値すると考えています。
  • 半年ずつの契約で継続勤務の保障がなく、毎年2、3月になると、特に精神的に不安になりすごくストレスがたまります。安心して安定した勤務を望みます。
  • 使い捨て、都合あわせ。人が足りてないならしっかりと正規を増やしたほうがよいのでは?
  • 市教委は「制度は続ける。」、担当課も「現場では継続した人が求められている。」と言っている。業務は続くのに期限のある雇用を行なうのは、労働者のスキルを無駄にし、市民サービスを低下させる。人件を費削すれば市民が幸せになると思っているのか?実は反対に市民が不幸になる。
  • 仕事の性質上、5年でようやく一人前といわれており、その前に雇い止めなどがあるのは、市民にとってももったいないのではないか。
  • ほとんどの嘱託員が更新されてはいるものの、1年と期間が決まっているので、長期間にわたる生活プラン(住居やローン)がたてにくく、いつも不安である。
  • 30年間雇用され続けているのに、1年契約というのが納得いかない。
  • それに同意して働いているのでしょうがないと思う。(Q5では「継続的な仕事だと思う」と回答)
  • 納得した上での雇用条件です。(Q5では「専門性と経験が必要な職種だと思う。」と記述)
  • 仕方がない、臨時職員だから。(Q5で「思う」と回答。理由では「子どもの成長を見たとき」と記述)
  • 雇用期間がある方が、気持ちがひきしまり良いと思う。毎年更新するかたちだと自分自身を見つめなおせる機会となる。(Q5で「思う」と回答。理由では「共働きの夫婦が増え、待機児童も多いので、保育士という仕事はますます必要とされると思う。」と記述)
  • 選択肢がある中で決めた事なので仕方ないと思う。(Q5で「思う」と回答。理由では「間接的ではあるが、地域の働く保護者の方と繋がりを持ち交流することで、何かしら支えになればと思うから。」と記述)

Q5.あなたの仕事は、住民の生活にとって継続的に必要な仕事だと思いますか?(記入476)

  • 府民の公衆衛生を守る仕事だから
  • 食べることは絶対必要だから必要。提供することは必要。
  • 学童はずっと続いていくものだから
  • 子どもをお預かりする施設には、看護師は必要だと思う。
  • 国民生活、社会生活が成り立たなくなるぐらい、重要な仕事で、永遠に必要な仕事です。
  • 保育園という絶対に必要な職場であり、正規であってもパートであってもずーと必要とされる仕事だと思う。
  • 障がいを負われた人には、訓練の場など継続的に支援が必要だと感じます。
  • 信頼関係が伴うものなので、継続して結果がついてくると思います。
  • 制度、サービスを住民の方にわかりやすく説明したり事務的なことでは毎日、毎月継続的にある仕事を担当しています。
  • 消費者安全法に相談員の位置づけが明記され処遇改善を求めるよう書かれている通り、住民への貢献度は高く継続的に必要な仕事だと考えます
  • 保育所という現場は人と接する所であるので、次々新たに人が出入りするより信頼関係が築けていることが何より大切であると思います。信頼関係があることで家庭と保育所で連帯がしやすく子どもにとっても安心してすごせるので。なので、関係を深めていく為にも継続的に続ける必要性があると思います。
  • 支援教育担任は2〜3年の短期間で代わるが、介助員は長期に渡り障がい児を担当することから、児童・生徒の将来を見据えた力を引き出す介助ができる。対象は一部の住民ではあるが、教育の保障の観点から、障がい児にとって不可欠な職種である。
  • 公民館は人が育ち合うところ、単純ではなく、継続した取り組みが必要。
  • 同じ仕事が、実際、他市において正規職員で配置されており、博物館的なものはいらないと文化事業から手を轢かないかぎり、必要な仕事であるのは当然のこと。
  • 月1回の訪問ですが、高齢者独居老人の安否確認出来、相手も来訪を楽しみにしている方もいます。
  • 公園管理を怠ると重大な事故につながる。又、樹木の管理等は年間を通じて重要な作業である。
  • 病院や薬局他がまちがった請求をしていると、住民の方々の大切な税金が損をしてしまうからです。
  • 市民の方が情報・知識を得るのに常に最新の図書を揃えておく日必要性があるので、少しでも多くの子供達に本に触れてもらう機会を与えられるので。

Q6.住民サービスを担っていると感じる時、仕事上のやりがいや喜び、仕事をしていてよかったと思ったことなどを教えてください。(記入513)

  • 「安心して働けるわ」と、子どもの親たちから言われた時
  • 地域の子ども達と触れ合う場合があり、その時にこの園に入りたいと思ってくれると嬉しい。
  • 「毎月来てくれるから、きちっとお支払している」と言って、笑顔で接して下さるとほっとする。
  • 年金記録とか、一人ひとりで違いますので、説明してわかってもらった時。嬉しそうに帰って行かれる様子など。
  • 入院し必要なケアや介入を経て、社会へ戻られた時に仕事のやりがいや住民サービスを担っていると感じる。
  • 市役所からいろいろな書類が送ってくるが、内容がよくわからず、そのままにしてしまって後で困ることが多いので来て頂いてうれしいと言われた。
  • 個室で1対1でリハビリをしているので、担当利用者の方の話をじっくり聞けます。また、その情報を担当ケースワーカーや心理の方と共有し、方向性などを決める際に役たったときはやりがいを感じます。
  • 今は臨職として保育の仕事をしていますが、正職として仕事をしていた時期もありました。保育の現場においては、さほど仕事内容に正職・臨時としての差がないので毎日、子どもたちと関わって仕事ができることにやりがいを感じることができます。
  • 長年コツコツと貯えてきたお金を詐欺のようなやりかたで悪質業者が奪っていきます。斡旋交渉の上、取り戻してきた時感謝のお手紙が届きました。契約に不慣れな若者がマルチで借金を背負った時、斡旋交渉の上、お金が戻りました。その時、「平和な生活が戻った」と感謝のお手紙をいただきました。本当にうれしかったです。
  • 公立保育所の保育士です。子ども達の発達を保障するため、また安全を守るため保護者への支援など、重要なやりがいのある仕事をしていると思っています。子ども達・保護者からは、正規・非正規関係なく職員として求められることが多く1人1人の役割は大きいと思っています。
  • 子供の虐待を阻止し、子育て支援の手伝いが少しでもできればやりがいを感じる。住民福祉の向上が、何より大事と思う。
  • ゴミ収集にともなって住民との挨拶や、コミニケーション、はげましの言葉をかけて頂いた時。
  • いろんな分野のボランティアさんが活躍する場をつなぎ、イキイキしている顔を見たとき。喜ぶ子ども・大人達の顔を見たとき、成長が感じられたとき、してよかった!と思います。多くの人のつながりを作れたとき。
  • 悩みや問題を乗り越えて、前向きに生きようと自己決定された時。話しを聴き、受容されたと喜んでいただいた時。仕事を開拓し、相談業務を位置付けたこと。
  • 自分の関わることで社会資源や様々な制度につながり、ご本人の生活がより良くなることに喜びを感じる。
  • 隔日で検針に伺うと顔なじみになり、料金の事や、水漏れの事などをお伝えします。
  • 老若男女問わず、本を提供する事を喜んでくれる。自分自身の勉強(応対や情報収集など)にもなる。1人でも本好きな子どもが増えてくれる事。

Q7.劣悪な労働条件や雇い止め(解雇)について、言いたいことを自由にご記入ください。(記入465)

  • 継続雇用とし、毎回の履歴書提出をなくしてください。
  • 何年たっても昨日今日入ってきた人たちと時給がかわらない。退職金がない。ボーナスも勤勉手当がない。
  • 人間を物のように、使い捨ての雇い止めには反対です。ようやく仕事にも慣れ経験を積み、人間関係もできてきて、3年の期限付き等では、将来がみえないし、不安で仕方がない。
  • 契約に違反することなくまじめに勤務していても、その年その年必要人数にもれると解雇される。病気、ケガの保障がなくすぐに解雇になる。正社員との所得、待遇が違いすぎる。
  • 来年で20年。定年退職になりますが、退職金はなし、功労金が少額でます。一時金、退職金を制度化して支給してほしい。
  • まだ子どもも小さくこれからどんどんお金がかかるのに、この先仕事を続けることができるのか、仕事があるのか?ずっと不安の毎日です。
  • 年齢と共に親の介護などの問題がおきているが、非常勤には介護休暇などはなく、休まなくてはならない状況になった時、辞めざるをえない。何年勤めても退職金もないのは不平等。
  • 働けば働く程正規と非正規の優劣の差を全く感じなくなってくるのに、待遇の差をひしひしと感じます。優秀な方でも働きたいと思っていてもクビ。どうしてクビに出来るのか理由がわからない。
  • この仕事は時間だけでは計算されるものではなく、相手の経済状態の上でお金を頂くので、思っている以上に難しいものだということをわかってほしい。
  • そこで働いているひとの事を考えていない行為。自分の労働条件が悪くなったり、突然解雇されたらどうなるか、考えたことがあるのか聞きたい。
  • 弱い立場の非常勤に、上司から「資格をとらんとクビやぞ!」とストレートに言われました。とてもショックです。ひやひやしながら働いている現状です。
  • 市の都合で非正規の職員を増やして、財政難だからと、使い捨てにように解雇していくなんてひどすぎる!!一生懸命がんばって働こう!働きたい!!気持ちをふみにじるようなことはやめてほしい!!!
  • 保育者がころころかわるようでは子どもにとって本当に良い保育はできない。また、保護者との信頼関係を結ぶことも難しい。そういった事をきちんと考え、雇い止めはやめてほしい。
  • 正規職員を同じように働いているのに病気で休んだら年休がなくなる。おなじ女性でも出産など同じことをしていても休みをとれる期間がちがうなどはおかしい。
  • 安定した雇用、経験加算制度の導入(意欲向上につながる)、一時金、退職金の支給(ボーナスが無いと頭ではわかっていても正直やりきれなかったです)、休暇制度の改善(産休・育休がとれるようになってほしいです)のどれも確立してほしいです。
  • 昼休みも相談員は交代で市民対応をしています。ご飯はいつも他の人とずれてどの相談員も1人で昼食をとる毎日です。でも、文句を言わずに昼休みが相談業務でずれたとしても、1人でさびしくご飯を食べています。市民第一の仕事を責任持ってこなしています。雇い止めの意味がないのでやめて下さい。
  • 年月を経たら、職場にもなれ病院のことについてもよくわかってくるのに、3年・4年でまたふりだしにもどされて雇いなおしみたいな形はどうかと思う。給料も上がらないし…。それなのに仕事の責任は増えていくのでおかしい。納得できない。
  • 正規職員とほとんど同じ労働をしている(3・4・5歳児のクラス担当。1・2・3歳をアルバイトの人と受け持つ土曜当番。早朝、薄暮当番など)が、正規職員とは収入の差が大きい。収入が伸びない…。一時金、退職金がない。研修が少ない。休暇が取りにくい。
  • 私たちの仕事は、放課後の子どもの安全・安心をにない、多忙を極めている。なのに、任期があり、賃金も満足のいくものではない、非常勤職員を都合よく使っていることに憤りを感じる。※任期付職員を一般職と言いながら、実質非常勤の扱い、許せない!!
  • 民間の手本となるべき官公庁が、弱い立場の労働者いじめのようなことをしていいのか?
  • 雇用主は軽い気持ちで人を雇うのではなく、その人に対してきちんと最後まで責任を持って欲しいと思います。
  • 同じ仕事をしていて賃金格差があり、また、任期があるため、落ち着いて住民サービスの仕事にむかえない。任期が近付くと、自分の就労のことでは仕事どころではなくなる。身分の保障こそが住民サービスにつながる。
  • 「非常勤」という名で雇われ、どんなに常勤化を求めても無視され、給与は最低。職場にもあと一時間継続して勤務できれば、スムーズに保育がおこなわれるのに。正職の3/4以下でよいといわれ、働きたいのに働けない実状。
  • 専門職として自己研鑽を積み、日々の業務に備えているが、嘱託としての扱いにとどまり差別がある。退職金も泣く、雇い止めにあった時や年金受給までの生活が成り立たない。大学生や高校生を抱えての生活は厳しい。

 


 

 


 

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