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府民の財産である府有施設 まちづくり、人づくり、ネットワークに多大な貢献「府立の施設を府民とともに考える会」(準)が、府立の6施設を視察見学

>>ごいっしょに考えましょう!府民の財産・府立施設を勝手に廃止・統合していいの?
[UpDate:2008/4/20]

府民の財産である府有施設
  まちづくり、人づくり、ネットワークに多大な貢献
「府立の施設を府民とともに考える会」(準)が、府立の6施設を視察見学


「府民にとって大切な府立の施設。廃止か存続か決めるのは府民です」4月13日(日)、大阪府の改革プロジェクトチームが出した試案の対象となる27施設のうち、6施設を視察見学するツアーが催されました。

主催したのは大阪自治労連も参加する「府立の施設を府民とともに考える会」(準)。マイクロバス2台に分乗し、2コースに分かれて視察しました。この視察見学には、大阪文化団体連合会、大阪母親大会連絡会、おおさか市民ネットワーク、大阪自治労連、大阪労連、大教組、共産党府会議員団から25人が参加。

第1班は「青少年会館」「なみはやドーム」「ワッハ上方」の3施設を、第2班は「弥生文化博物館」「ビッグバン(大型児童館)」「国際児童文学館」の3施設を視察しました。この催しにはマスコミも注目し、毎日放送、関西テレビが終日取材に同行して、当日の昼と夜のニュースで放映されました。

誇りと情熱をもった職員の説明に感銘

今回の府改革プロジェクトチームの方針は、当該の施設運営には何ら事前の相談もなく、決められており、「はじめに削減ありきだ」「施設のことを何も理解していない」など、施設の利用者や、管理する職員から不安や憤りの声が寄せられたのが特徴です。

「若い人が集まる場所が少なくなっている。この施設がなくなったら困る」(青少年会館を利用する青年)「青少年のリーダーを育成する場として必要」(財団職員)、「この施設は残っても、府立体育館や臨海スポーツセンターがなくなれば、大規模な大会の開催調整が大変。大相撲春場所がここで開催できるか検討もしていない」(なみはやドーム)、「上方演芸の貴重な資料を保存し、文化を発信する公共施設だからこそ、多くの方から大切な資料や遺品を寄贈してもらっている。

府が出した縮小、移転の話を聞いて、寄贈者から『そんなことなら返してほしい』と言われている」(ワッハ上方)、「日本で唯一の弥生時代専門の博物館。地域の大切な檀家の拠点にもなっている」(弥生文化博物館)、「日本はおろか世界にとっても貴重な存在。ここは図書館とは違う」(国際児童文学館)と説明を受けました。全国的にも貴重な役割を果たしている施設があること、施設を運営する職員が誇りを持ち、高い専門性と情熱をもって運営されていることに参加者は感銘を受けました。

幅広い方々とも共同の運動を広げ

参加者からは「一つ一つの施設が理念を持っている。その意義を議論もせず、数字あわせで勝手に廃止や統合するのは許せない」「施設が大阪や全国の文化や歴史、人づくりに果たしている役割を、もっともっと府民に知らせていかなければ」「施設をまもる運動は、府民や利用者、文化関係者など幅広い人たちが参加する運動にしなければならない」などの感想が寄せられました。

「考える会」(準)では、この施設見学会の内容をまとめて府民に知らせるとともに、今後も視察見学を計画。また施設に関わる団体・個人など幅広い方々にも呼びかけて運動を広げ、橋下知事に提言を行うことにしています。
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