「市場化テスト」 3.市場化テスト法 [2006.4.22]
[UpDate:2006/4/22] | ||
「市場化テスト」〜自治労連パンフ徹底理解 |
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2006.3.24 弁護士 城塚健之 | ||
3 市場化テスト法 |
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(1) 市場化テストとは【p19 Q1)さて、このパンフレットの説明に入りますが、実はこのパンフは前半と後半に分かれています。前半の総論にあたる部分は自治労連専門委員の方が書かれ、後半の「Q&A」はわが大阪の誇る木村雅英さんが中心になって書かれたと聞いています。前半、後半と分かれて2人の人が別々に書かれてますので、同じような記述が2回出てくるところがある。大事なことは何度でも言わないといけないということでしょうが、このパンフだけだと行ったり来たりになるので、レジュメに沿って、必要に応じてパンフをみていこうと思います。「Q1 市場化テストとはなにか」では、定義の説明があります。「官業を市場の競争にさらす」という意味のマーケットテストが語源です。アメリカでは“marketization”(行政サービスの市場化)と呼ばれているそうです。 そのために、公務員がやっているひとかたまりの業務を入札にかけて官民が競争し、どちらかが落札する、これが基本的な形です。たとえば、日本では水道局が水道事業を担っていますが、世界的には民間の水道会社が担っているところもあります。水道会社というのは世界的にものすごく儲かっているビジネスです。市場化テストは、水道局と民間の水道会社とが入札で勝負して、勝った方がその業務をする、水道局が負けたらその部門は廃止される、というイメージです。 ただし、今回の法案では、市場化テストは「特定公共サービス」に限られており、水道局は対象からはずれていますので、この説明では不正確なのですが。それでは水道局は安心かというとそうではない。あとでも説明しますが、対象業務をどんどん拡大していくことが予定されているとみた方がよいからです。 さて、法律を読むときには、最初に「目的」とか「基本理念」を押さえることが重要です。抽象的ではありますが、そこに法律の解釈の基本となる思想が出ているからです。
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